皆さんこんにちは!すとりごです!
突然ですがサウナって気持ちいですよね…体の悪いものが全部抜けていってなんか頭も気持ちよくなる気がします。皆さんはサウナお好きですか?
しかし「サウナ好きー」と言うと、私の周りからは
「あんな息苦しいの、健康的なわけがない」「サウナはまだしも、水風呂は体に悪いでしょ」
「整うって言うけど、意識が朦朧としてるだけじゃないの?」
とよく言われます。
確かに実際「整う」って言葉が流行り、実際に体験する前は私も「あんなの拷問やん…」と思っていました。
整っている状態も心臓がバクバクしてるし、水風呂に入る瞬間は息が止まりそうになるし。サウナで整うことって本当に健康的なのかな?と思った私はまたしてもPubMedの奥地へと向かったのだ…
※PubMed:研究者御用達の論文サイト。世界中の科学誌に掲載されている論文が読める。有料なものも多いが概要までは読めるし、何といっても無料のものだけでも素晴らしい情報が盛りだくさん。愛してる。
水風呂って効果あるの?(豆知識)
実は水風呂に入ることと健康へのメリットの関係はわかっていません。
それどころか水風呂入るのは危ない…
まあサウナは元々リフレッシュ目的なので、
「健康に良くなくても気持ちいから入るんじゃ!!」
って感じでもいい気がします(笑)
サウナが身体に及ぼす影響について(健康編)
今回論文を探索していると、面白い内容の実験を見つけました。そこでは今までサウナでメリットと考えられていたことが実は間違っていることが明らかにされていました。
- 高血圧予防
これは本当です。
2012年にGaydaさんらが、サウナだけだと高血圧の治療にはならないが、運動の習慣とサウナの習慣両方あると高血圧にかなり効くという論文を出しました。けど「運動してるならそりゃ高血圧リスク少なくなるよね」とか「サウナ関係あるん?」と思ってしまったり(笑)
Zaccardiさん達が検証した実験では、一般の男性1621人を対象に、高頻度のサウナ習慣がある方とそうでない方で血圧をモニタリングした結果、高血圧発症のリスクが47%も低下したことが明らかになりました。ただこの実験はアルコールや運動習慣など、ある程度条件をつけられていたようですので、科学的にサウナのみで高血圧に効果があるとは言い切れません。しかしある普通に健康的な生活を送っている方はサウナを使うことでさらに高血圧リスクが下がると言えるでしょう。 - 脳卒中の予防
これも本当です。サウナすごい。
これも上と同じで1628人の男女を調査した論文を見つけました。
週一回のサウナ習慣の人と週4~7回のサウナ習慣がある人で比較すると脳卒中のリスクが約62%低下することがわかりました。
でも週一回のサウナじゃ足りないってことですかね…?一週間に4~7回サウナってかなり厳しい条件では?と思ってしまいますが… - 心臓病の予防
これも本当なの?本当です。2315人のフィンランド人男性を対象に調査した論文があります。
週一回未満のサウナの習慣がある方、週に2~3回サウナの習慣がある方、週に4~7回サウナの習慣がある方に分けて調べたところ、週一回未満>週2~3>週4~7の順番で心臓病のリスクが下がっていきました。
さらにサウナに入る時間も11分未満、11~19分、19分以上で比較した結果、どうなったと思います?
面白いことに11分未満>11~19分>19分以上の順で心臓病のリスクが下がっていきました。
余談ですがこの辺で私はこのブログを書いているのを後悔してきています。
なぜならサウナの健康的なメリットが多すぎてその一つ一つの論文紹介をしていたらとてつもない量になってしまうことに気づいたからです。
なのでここからはサウナで改善が見込まれる症例を紹介します
アルツハイマー病リスク低減、呼吸器疾患のリスク低減、緊張型頭痛の緩和、精神病リスク約78%低減、皮膚病改善、糖尿病の改善、コレステロール代謝の調整、などなど
書いているだけで息切れしそうでした。どんだけあるんだサウナメリット。
サウナが身体に及ぼす影響について(リスク編)
さて、ここからは皆さんが恐らく一番気になっているであろうサウナのリスクについて。
・飲酒後のサウナ
アルコールが入っている状態でサウナに入ったことによる低血圧や心臓関係の合併症を引き起こす危険性がありますので絶対にやめましょう。突然死の症例も多数報告されています。
・持病との関係
起立性低血圧(座っている状態から立った時にフラッとするやつ)によくなる人は、サウナの外気浴中の休憩時に低血圧症になる危険性があるので注意しましょう。
その他狭心症や制御できない高血圧など、持病をお持ちの方は必ず医師に相談してください。
・火傷
フィンランドの火傷患者の約26%はサウナの蒸気やストーブによる火傷らしいです。
サウナが国民の習慣として広まっている国だからこそ、このような数字になるのかもしれませんね。
熱いサウナで我慢することで、皮膚の火傷や蕁麻疹を起こす危険性があります。
・心不全
皆さんがサウナの危険性と聞いて思い浮かべるのは、脱水症状とこれではないでしょうか。
水風呂に入った刺激で心臓が止まる。簡単に原理を言うといきなり寒くなって血管がびっくりして収縮し、心臓まで酸素が運べなくなってしまうというものです。
水風呂に入るときに「心臓から遠いところからゆっくり」と言われるのはこのためです。
まとめ
今回は論文で調べたサウナの健康上のメリットとデメリットを調べました。
皆さんに注意していただきたいのですが、これらの研究はまだほぼすべて途中であり、サウナの効果を証明するレベルには至っていません。
この結果だけを見て「サウナに入っていれば健康間違いなし!!!」と思わないように気を付けましょう。
日常の食生活や軽い運動の習慣がある前提で話されているものが多かったです。
さらに付け加えると、何度か文章中にも書いていますが、検証する際、サウナを週に4~7日とかなり高頻度で入っている方で見つかっている健康メリットです。
ですがある程度健康的な生活を送っている方はサウナを取り入れることでより健康的な身体になれるかもしれませんね。
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皆さんも良いサウナライフを!
参考文献
前回のスクラロースの時はちゃんと論文風に参考文献を書きましたが、めんどくさいので今回はタイトルだけで許してください(笑)
Cardiovascular and Other Health Benefits of Sauna Bathing: A Review of the Evidence.
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