人口合成甘味料、スクラロースについての雑学(お腹がゆるくなる?健康に悪い?むしろ太る?)

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雑記

皆さんこんにちは!すとりご( @strigo_blog )です!

甘いものは好きですか?ちなみに私は大好きです。


コンビニやスーパー等で「ゼロカロリー」という表記を見たことあると思います。

なんとスクラロースやアスパルテーム等の合成甘味料というのは砂糖の何千倍の甘さがあるにも関わらずカロリー0らしいじゃないですか!

そんな夢のような食材がありますか?
ドラえもんの道具でしか叶わなそうな夢の調味料に聞こえます。

しかし皆さんこんな言葉を聞いたこと、ありませんか?
「あれ食べると逆に太るらしいよ(笑)」 「あれ健康に悪いらしいよ」

今日は最新の論文を参考にしながら一緒に真実について学びましょう!

合成甘味料の歴史、スクラロースについて

合成甘味料の歴史は意外に古く、1800年代後半にサッカリンという合成甘味料が作られています。

サッカリンはショ糖の200~700倍ほどの甘さを持ちますが、同時に強い苦みも兼ね備えているために余り使われませんでした。


今回注目するスクラロースは1980年頃に論文で出始めました。

スクラロースというのはショ糖に塩素を3つくっつけたものなので、昔の論文だとtrichlorosucroseと書かれています。
「tri」がギリシャ語で3、「chloro」が塩化物(塩素と思ってもらえればOK)、「 sucrose 」はショ糖の意味です。


農薬の研究途中で偶然作られたってどこかの解説サイトに書いてあったんですが、その記述の文献が見つかりませんでしたので、知ってる方は教えてください。

スクラロース - Wikipedia
スクラロースの構造(wikipediaより画像引用)

画像はスクラロースの構造式です。塩素(Cl)が3つ結合しているのが分かります。普通のショ糖(スクロース)ではここが炭化水素基になっています。

FDAというアメリカにある食品医薬品局が、スクラロースを承認したことで世界的に広まっていきました。ゼロカロリーで甘いものが食べれるのはうれしいですからね。

ちなみにスクラロースは苦みが少なく、熱などの環境条件に対して安定なので使いやすく、そこにも広まっていった理由があります。

ただショ糖と違って口の中に甘味が残る時間が長いことがデメリットとして挙げられますね。

なんでゼロカロリーなの?

簡単に言いますと、ほとんど吸収されないからです。

前提として、口の中から肛門までは生物学上体外に分類されます。吸収されないと体内に栄養が入っていかないので当然カロリーもありません。

まあ実際少しは吸収されるらしいのですが、砂糖の数百倍の甘味があるお陰で微量しか使ってないので吸収しても誤差みたいな量です(笑)

ちなみに豆知識ですが、同じ考え方で食品の原材料表を見ると、合成甘味料の位置でそれより下流の原材料が全然使われてないんだなあということが察せます。

もしくはどぎつい甘さの可能性もあります。

で、結局太るの?

さて、皆さん気になるところでしょう。
ゼロカロリーの甘味料は結局太るのか。

太るという言葉には不確定なものが多くあることはわかっていますが、結論から先に言いますと

スクラロースは食べても太りません!

これは最新の研究で分かっています。

合成甘味料を砂糖の代わりに患者に与えた結果、肥満症とⅡ型糖尿病が改善したというデータがあります。少なくともカロリーという面では摂取することで太ることは無いでしょう。

健康への影響はあるの?

さて、皆さん次に気になるのはこれですよね。

多少味が落ちても甘いもの食べて痩せられるならうれしすぎます。

健康への影響は、正直言いますとまだ完璧には解明されていません。

ですが現在分かっている範囲で解説していきます。

腸への影響

ちなみに私は合成甘味料が苦手です。甘さがくどいのもありますが、摂取すると高頻度でお腹にガスがたまります。
なぜなのでしょうか。

合成甘味料の中には、腸内に存在している微生物に対して影響があるものもいます。

しかし今回紹介しているスクラロースは、現在のところ腸内細菌に対しての大きい影響は確認されていません。

実は種類によっては大腸菌の生育を阻害して腸内環境を乱し、挙句の果てに脂肪の分解を止めてしまうようなやつもいるのですが…この辺のお話は続編がありましたらそこで。

まとめますと、スクラロースは腸内の細菌の生育や代謝に”大きくは”影響しないということです。

もちろん多少は影響しますがちょっと難易度がグーっと上がりますので、影響はほとんど無いっていう認識で今のところ大丈夫だと思います。

お腹にガスがたまることと関係があったのか、

インスリンに関わる影響

インスリンとは膵臓から産生されるホルモンの一種であり、余ったブドウ糖を脂肪に変えてくれることで血糖値を落としてくれます。
まあその代わりに脂肪がたまるのですが…

スクラロースとインスリンの関係は長い間マウスやヒトなどで研究されてきたのですが、影響に関してはどちらの見解の論文も見つかりました。

しかし最近の論文を見ますと、砂糖に比べてインスリンの産生量は下がっているというデータがヒトにて確認されていました。

もちろん固形か液体か、肥満かやせ型か、など条件によって変わるので一概には言えませんが、普段病院に通わなくても大丈夫な方は気にするほどではないかと思われます。

ただ食欲増加などはしばしば見てとれるようで、そこだけ注意するべきかもしれません。

まとめ

スクラロースについて解説しましたので、最後にまとめます。

  • カロリー0なので栄養価では太らない
  • 腸内の細菌への影響も少ない
  • インスリン分泌も砂糖に比べれば少ない
  • 食欲増進

比較的良い甘味料なのかもしれません。

私自身あまり良いイメージを持っていなかったのですが、ちょっと見直しました。

デメリットはあるようですが、塩だってコーヒーだって致死量があります。肥満のデメリットも相当大きいものですし、お医者様と相談して使う分には問題ないのではないでしょうか。

注意:科学的な知見は日々変わっていきます。私が今回解説した情報も、私の訳し間違いや拾えていない情報が多々あるかと思われます。疑問がありましたらまずは専門家への相談を強くお勧めします。

こちらの記事も論文を参考にしてかなり時間をかけて書きました!
よろしければご覧ください!
サウナの「整う」って…ぶっちゃけ健康なの?【論文で調べたサウナの良いところ悪いところ】

参考文献

1. Margaux R. Mora, Robin Dando. (2021). The sensory properties and metabolic impact of natural and synthetic sweeteners. Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety.

2. Karl Nadolsky. (2021). COUNTERPOINT: Artificial sweeteners & obesity- better than sugary alternatives; potentially a solution. Endocrine Practice.

3. ShayanShahriar, TamimAhsan, AbiraKhan, SharifAkhteruzzaman, SaadleeShehreen, Abu AshfaqurSaji. (2020). Aspartame, acesulfame K and sucralose- influence on the metabolism of Escherichia coli. Metabolism Open.

4. Jaapna Dhillon, Janice Y. Lee, Richard D. Mattes. (2017). The Cephalic Phase Insulin Response to Nutritive and Low-Calorie Sweeteners in Solid and Beverage Form. Physiology & Behavior.

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