皆さんこんにちは!すとりご( @strigo_blog )です!
米国株投資をされている方なら絶対に気にするであろう為替レート。
1株当たりの値段が100ドルの時、1ドルあたり100円の時と110円の時ではかかる金額が10000円も違いますので、ドル円の値は米国株投資をする上でとても大切な指標になります。
さてそんな大切なである為替レートですが、何を理由に動くのか知っていますか?
私はざっくりと、日経平均が上がったら円の価値が上がるから1ドルあたりの円が下がり、米国の経済指標(S&P500等)が上がったら円の価値が下がるので1ドルあたりの円が上がると考えていました。
実は株価が動いただけでは為替レートは変わりません。
今回は、何を理由に為替レートが動くのか、解説していきたいと思います。
用語の説明(円高、円安、為替)
円高と円安についての詳しい解説
円高:ドルに対して円の価値が高いこと
円安:ドルに対して円の価値が安いこと
この2つってちょっとわかりにくいですよね。
オススメの覚え方は、海外から見た円の価値を意識することです。
※これ以降、1ドルあたり〇円を「〇円/ドル」と表記します。
~もう忘れない。円安円高の覚え方~
まず100円/ドルの状況だとして、そこで10000円の物を海外の人がドルで買うとします。
その場合、100ドルで買えますよね?
これを仮の基準にしていきます。
ここから50円/ドルになったら、円安と円高どっちでしょうか?
海外の人から見ると、以前10000円の物は100ドルで買えていたのに、 50円/ドル の状況では同じものに対して200ドル払わなければなりません!
これは海外の人からすれば「高っ!」て思いますよね?
なのでこれは円高になります。
円の価値が上がるため、1ドルで変換できる円の量が少なくなります。
ただ100ドルの海外商品を買うとして、 100円/ドル だと10000円払わなければ買えませんが、 50円/ドル だと5000円払えば買えます。
この理由から、円高は輸入に有利と覚えましょう。
逆に 100円/ドル から200 円/ドル になったら円安と円高どっちでしょう?
もうおわかりですよね?
海外の人から見て10000円の物を100ドルで買えていたのが、50ドルで買えるようになりました。
これは海外の人から見たら「安っ!」と思うはずです。
なのでこれは円安になります。
先ほどと逆で、10000円の商品を売る際に、 100円/ドルだと100ドル払わねば買えませんが 200 円/ドル だと50ドルで買えます。
海外の人が日本製品を買う時の購入費用が抑えられるため、円安は輸出に有利と覚えましょう。
ちなみに余談ですが、日本は自国の製品を海外に輸出しまくるために、あえて円の価値を下げ、円安を目指す政策をとっていました。
その他用語の説明
為替:現金の代わりに、手形・小切手・証書などで決済をすませる方法。
簡単に言うと、「データのお金で取引すること」です。
レート:英語ではrate。直訳すると「相場や比率、割合」などの意味がある。
為替レート:異なる通貨と交換する時に用いられる比率のこと。
為替レートの決まり方
さて、為替レートはどうやって決まるかと言いますと、お金が取引されることでレートが決まります。
このままだとちょっとわかりづらいですよね?
なのでちょっと例を交えて説明していきます。
基本的に、需要がある、買いたい人が多い商品は値段が上がります。
ただ、在庫がたくさん余っていたら値段が下がりますよね?
在庫処分みたいに。
それと同じことがお金でも言えるんです!
誰かが大量の円で大量のドルを買ったとしましょう。
一時的に市場に大量の円が入って在庫が増え、ドルは大量に買われてしまったために在庫があまりなくなってしまった。
そこで販売店はこう考えるんです。
「ドルはあんまり在庫が無いし、値段を高くしても売れるだろうからちょっと値上げしよう。
円は大量に余っているからちょっと値下げしてでも買ってもらおう」と
これが為替レートが動く仕組みになります。
このお話はあくまで架空の話ですが、大量の通貨が取引される時は一時的にこのようなことが起こったりします。
例として、日本円の価値が大きく上がる可能性のある要因を紹介しますと
1. 外国のお金で大量に日本株が買われる
→外国のお金が大量に円に変換されるので、円の価値が上がる
2. 海外に品物を大量に輸出して、代金をドルで受け取り、円に変換して売り上げにする
→上と同様の理由です。輸出大国はこのような側面から貨幣の価値が上がりやすかったりします。
3. 海外の投資家が、自国の経済を心配して、自分の資金を日本円にして持っておく
いくつか例を紹介しましたが、どれもすべて外国のお金を円に換えることで起こっています。
最初に株価が動いただけではドル円のレートは動かないと言いましたが、日経平均が上昇しても、その上昇の要因が、日本人が円を使って株を爆買いしただけなら為替レートは変わりません。
NASDAQが下がってもドルを手放す人が少なかったり、日経平均が上がっても米国株に魅力を感じて円をドルに変換すれば、為替レートは経済指標と逆の動きをすることも多々あります。
まあ実際に数円単位で為替レートが動くようなら、日本や海外投資家がこぞって上がっている通貨を買うでしょうから、大きく乖離することは無いと思いますが…
まとめ
今回の記事をまとめると
為替レートは株の売買ではなく、
お金同士の取引によって値が決定するということです。
このお金同士の取引が起こる要因は無数に考えられますが、「日経平均が上がったから円高になるだろう」など簡単にはいかないことだけ、今回は覚えてくだされば幸いです。
為替レートをきちんと意識すると、経済に対してアンテナが張られるのでまた一歩FIREに近づけます。
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皆さんも為替レートを利用して、お得に取引してみてください!
では、すとりごでした。
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